目次
はじめに
プロのドローンパイロットになってお金を稼ごう
インプレス総合研究所によれば、2016年の日本国内におけるドローン関連市場の規模は353億円にもなると言われています(上記グラフ参照)。さらに、2022年には約2,116億円へと急拡大し、同年の世界における市場規模はなんと約1兆5,600億円になるという予想もあります。あくまで、予測値なので実際にこの数字の通りになるかどうかはわかりませんが、既にドローン市場ができつつあり、今後さらに拡大していくことはほぼ間違いないと言えるでしょう。
また、アメリカでは2025年までに10万人のドローン関連人材の新規雇用が生まれると言われており、日本でも3万人~5万人の新しい雇用が生み出されるという予測もあります。このような職業の中にはドローンの製造やプログラマー、専門の販売員なども含まれていますが、新しくチャレンジできる職種としてはドローンパイロットが有望。現在の日本には、ドローンパイロットはごく限られた人数しかおらず、今後の市場拡大に際してパイロット不足になることが予想されますので狙い目です。数年後には、「ドローンパイロットが引く手あまたの高給取り」の職業になる可能性は十分にあるのです。
この記事ではドローンパイロットになるための方法を5つのステップに分けてご紹介していますので、新しい職業としてドローンパイロットにチャレンジしてみようという方は、ぜひ、チェックしてみてください。
ステップ1:スクールを卒業しパイロット認定証を手にいれよう
1-1 稼げるドローンパイロットを目指すビギナーの不安
ドローンビギナーの方がパイロットを目指す際には、きっと以下のような不安があるのではないでしょうか?
- ドローンを触ったこともないですが大丈夫でしょうか?
- どこで飛ばしていいのかよくわからないんですが……
- ドローンパイロットになりたいのですが何から始めればいいですか?
このような不安や疑問はどれも、もっともな物で初めはだれもが抱くものでもあります。もちろん、この不安や疑問を解消せずに、いきなりドローンを飛ばしてしまっては事故やトラブルがおきる可能性が非常に高くなりますので、まずはスクールに行き専門家のもとでパイロットになるためのトレーニングを受けるのがおすすめです。
1-2 「認定証」が手にはいるスクールに行こう
自動車やバイクの運転免許とは異なり、ドローンパイロットになるためにスクールが発行する「認定証」は必須ではありません、また、「認定証」は公文書ではありませんし、ドローンパイロットになるための「国家資格」なども、現時点では存在していません。
ですが、ドローンパイロットとして活動をしようとする場合には自分の技術レベルを客観的に示す必要があるため、スクールに通い「認定証」を得ることは、よほどの実績がないかぎり、必須と言って間違いありません。
1-3 ドローンスクールの選び方
スクールでパイロットとして必要な一定の技能を習得したことを認めてもらい「認定証」を手にいれることが、ビギナーパイロットの最初の目標となります。パイロットを目指す方どのようなスクールを選ぶべきか? という疑問については、後日詳細な記事を本サイトで公開予定ですが、まずは>こちら< のページで概要を確認されることをおすすめします。
なお、だいたいの受講時間と金額の目安は以下の通りです。
- ドローンパイロット 飛行基礎(飛行に必要な基本の習得):8時間/8万円
- ドローンパイロット 上級空撮(動画、写真の撮影など):2日間/16万円
- ドローンパイロット 上級実技(測量、農薬散布など):2日間/20万円
ステップ2 ドローンパイロットのための情報収集方法
2-1 パイロットとして知っておくべきドローン業界の動向
晴れてスクールから認定証を手にいれてパイロットとしての活動をスタートする際には、しっかりとドローン業界全体の情報をウォッチするようにしましょう。ドローンその物が世界に登場してからまだ日が浅く、技術が日進月歩で変化していることや、それに合わせて規制やルールなどが変わっている状況なので、パイロットは常に最新情報に目を光らせておくことが必要です。
また、ドローンパイロットは安全確保の観点からも事故事例などを研究して、同様の事故を起こさないように努めるといったことも重要になります。
以下のおすすめウェブサイトのリストを参考に、日々情報収集をしておくようにしましょう。
- 航空:無人航空機(ドローン・ラジコン機等)の飛行ルール – 国土交通省
- DJI ニュース – DJI- ドローン・無人自動空撮システムのパイオニア
- DRONE | ドローン専門メディア
- ドローンデパートメント株式会社
- DroneTimes|ドローンタイムズ
2-2 仕事を紹介してくれるサイトに登録しよう
パイロットになったら情報収集と併せて行なっておきたいのが、ジョブマッチングサイトへの登録。『スカイエージェント 』は、日本で初めてドローン関連の職業に特化した転職、職探しのサポートサイトです。パイロット教育・スクールサービスもセットで提供しているので、「パイロットとして明日からすぐ仕事ができる」という状態でなくとも、まずは、登録を済ませておくことがおすすめです。
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出典:スカイエージェント
ステップ3 ドローンパイロットのための機体の購入ガイド
3-1 ドローンパイロットになったら、どの機体を買えばいい?
ひとまとめに「ドローン」といっても、室内で飛ばすことを前提として子供用の玩具やレースに特化したモデル、さらには100万円を超えるプロ用機材までさまざまな機体が存在します。ドローンパイロットとして仕事を始めるにあたって、その中からどのモデルをチョイスすれば良いか、ドローンを3つのグレードに分けてオススメの機種とセットでご紹介します。
3-2 アウトドア派のパイロットへ:持ち運びがしやすいおすすめエントリーモデル
MAVIC PRO(130,000円前後)
プロペラアームを折りたたむことで、小さなかばんにもすっぽりと収まるコンパクトサイズのボディを実現。上位モデルにも劣らない飛行の安定性と高画質動画の撮影を可能にした入門機の決定版。機材を担いで徒歩で移動する機会があるアウトドア系の仕事を受ける機会が多いパイロットは要注目です。
GoPro Karma(税抜き150,000円前後)
取り外し可能なスタビライザーとアクションカメラ『GoPro Hero5』がドローンに付属する空撮用セット。付属のコントローラーはディスプレイ付きでスマートフォンなどを別途用意する必要がないのも魅力。ドローン以外にもアクションカメラを使った撮影を同時に行ないたい、というパイロットはこの製品を購入するのがおすすめ。
3-3 バランス重視のパイロットへ:高画質な動画と写真撮影ができて、操縦もしやすいミドルクラス機
PHANTOM 4 ADVANCED(179,000円前後)
ドローンの購入で迷ったらまずこれを買うべき、と言っても過言ではない空撮用ドローンの代表的モデル。ビギナーでも操作しやすい安定した飛行性能とハイエンド機並の4K(60FPS)での動画撮影を備えた定番の名機。空撮などの仕事を受けるパイロットとして事業を始める際におすすめの1台です。
3-4 ハイエンド志向のパイロットへ:テレビや映画の撮影現場でも使われるハイエンド機
INSPIRE 2(389,000円前後)
時速94kmでの高速飛行や5.2Kの超高解像度動画撮影など、プロクオリティの撮影が可能な高性能モデル。個人で保有しているパイロットは、まだ少ないため、機材の性能で差をつけたいパイロットは真っ先に購入を検討すべきモデルです。
ステップ4 プロのドローンパイロットとしての腕を磨こう
4-1 パイロットにも基本的なビジネススキルは必須
ドローンパイロットと言えども、基本はほかのビジネスと同じ。「クライアントの要望を受けて、事故なく、希望通りのものを、納期を守って納品する」というあたりは基本中の基本。加えて、関係者との「報告・連絡・相談」が正確にできなければ重大な事故を引きおこしかねないだけに注意が必要なことは言うまでもありません。
また、パイロットは個人で仕事を受ける場合も多いはずなので、見積書の提出や取引先の締め日にあわせた請求書の発行といった事務作業もおろそかにはできません。
ドローンパイロットをよく知る人が言う「ビジネスパースンとしての常識を身につけて、クライアントの依頼に誠実に応えられる人が稼げるのは、よその業界でもドローン業界でも同じ」という言葉通り、新しい分野だからと言って「ノリや勢い」だけでパイロットとして稼げることはない、と言うことを忘れてはいけません。
4-2 定期的な飛行がパイロットのテクニック向上につながる
スポーツの世界などと同様にドローンパイロットも日々の練習が欠かせません。ブランクがあった後の飛行はパイロットに必要なカンが鈍ってしまうことも多く、安全面でも避けるべきです。そのため、仕事の受注がないときでも自主的に飛行を行ない、パイロットとしてのカンを失わないようにしましょう。
また、機体その物も経年劣化などにより飛行性能を維持できなくなる場合がありますので、定期的な飛行とパイロット自身が点検・保守を行なうことが必須です。
ドローンパイロットになったからには「ひさしぶりの仕事だから、1年ぶりにドローンを物置から出してきて飛ばす」というような事態にはならないようにしましょう。
4-3 パイロットに必要なのは危険を察知して安全第一の飛行をすること
ドローン飛行の安全性は、パイロットのテクニックや機体のコンディションだけでなく、現地の天候や状況などに大きく左右されます。悪天候の場合はやむなくフライトを延期したり中止したりする判断をしなければならないこともあります。また、飛行場所がパイロットの想定とは異なる状況になり、安全が確保できない場合も同様に「飛ばさない」という決断が必要になる場合があります。
クライアントからは「無理してでも飛ばしてほしい」という暗黙のプレッシャーがパイロットにかかるような場合も想定されますので、責任あるドローンパイロットとしては安全を優先しスマートな代案を示すビジネスコミュニケーションを持ち合わせておく必要があると言えるでしょう。
4-4 予備機材はパイロットが用意しよう
フライト前にパイロットがドローンの点検を行なう必要があることは言うまでもありませんが、それでもなお、故障や破損といったトラブルが起こる可能性は残っています。ドローンは、飛行のために複数のセンサーが正確にとらえた情報を高度なプロセッサーで処理する必要があり、モーターやバッテリーといった消耗部品を正確無比に稼働させつつ、同時にカメラやスタビライザーなどが安定して作動することで初めて正常に機能するという、きわめて繊細な道具です。
移動中などの破損や不意の衝撃による破損などに備えて、主要部品の予備を現場に持ち込むなどして、不測の事態が起こっても作業が継続できる準備をすることがパイロットにとっては必要です。
ステップ5 自分の作品を発表をしてみよう
5-1 自分の作品を作ることでスキルアップができる
実際の仕事は「工事予定地の空撮」「高所設備の点検用映像の撮影」といった内容になるとしても、パイロット自身が興味がある場所や風景などを撮影をして公開することは、飛行や撮影技術の向上につながります。また、パイロットが自分でひとつの映像作品をプロデュースすることで、企画から現地調査、飛行、撮影、編集などの流れを通貫してして1人で行なうことは、スムーズな作業フローの構築にもつながります。また、作品を公開することでパイロット仲間とのつながりがき「パイロットとパイロットの横の関係」ができることで、新しい情報を得たり案件の獲得につながる可能性もあります。
5-2 YouTubeやInstagramに作品を発表しよう
インターネット上のSNSを活用すれば、ドローンパイロット自身で、無料で映像や写真を配信することができます。人目に触れる場所で発表を行なうことは、パイロット自身のモチベーションアップにもつながりますし、実際に作品を見た人からのフィードバックを受けて改善につなげることも可能になります。
また、ハイクオリティな作品を発表することでそれが話題になれば、多くの人の目に触れパイロットの仕事の受注につながることがあるかもしれません。
さらに、クライアントへの営業の際に、パイロットが実際に撮影した映像のサンプルを見せられるということも強みになりますので、定期的に飛行と撮影を行ないインターネット上で作品を公開しておくのがおすすめです。
おわりに
あとは実行あるのみ!
さて、今回の『収入倍増! 稼げるドローンパイロットになるための5ステップ』はいかがだったでしょうか? 将来の成長が見込める分野でパイロットとして活躍するには、いまがまさに始め時。まったくパイロット経験のない方でも、
ドローンスクールを活用するなどすれば必要なスキルを身につけることができるので、ぜひ、チャレンジしてみましょう!
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